共育フォーラム第2部『対話セッション』を開催しました
8月22日(土)、共育フォーラム第2部を北杜市 甲斐駒センターせせらぎにて開催いたしました。第1部に引き続き講師の鈴木大裕さん(教育研究者・高知県土佐町議会議員)にご登壇いただき、コンソーシアムメンバーで北杜市小学校教諭の宮下章さんがファシリテーターを務めました。
「学校統廃合」という大人の都合
会の前半では、会場からの質問をきっかけに、鈴木さんが「学校統廃合」というテーマを掘り下げてお話しくださいました。1950〜60年代アメリカの公民権運動とその後の新自由主義的な巻き返しから説き起こし、「自己責任論」が福祉や公教育にどのように広がっていったのか、そして市場原理を取り入れた学校選択制がアメリカでどのような格差を生んだのかを解説。日本の私立高校無償化や小中学校の統廃合政策についても、その背景にある財政上の事情を紐解きながら、「学校統廃合ははっきり言って大人の都合。子どもの最善の利益を中心に考えるべきだ」と、日本も批准する子どもの権利条約の理念に立ち返ることの大切さを強く訴えられました。
「こんな学校があったら」を語り合う対話セッション
後半は、ファシリテーターの宮下章さんの進行のもと、「こんな学校があったら」をテーマにした対話セッションへ。子どもから保護者、教員まで世代も立場も異なる参加者が小さなグループに分かれ、理想の学校について語り合いました。
各グループからは、宿題のない学校、動物を飼える学校、キャンピングカーのある学校、時間割に縛られない学校など、自由な発想がたくさん飛び出しました。「子どもも先生も保護者も、みんながありのままでいられる学校」「教員が月曜日を楽しみにできる学校」といった声も上がり、得意なことを認め合うことで自己肯定感を育みたいという意見や、子どもが子どもに教え合う学びの形についての気づきも共有されました。
参加者からは「普段なかなか話す機会のない人たちと交流でき、自分では出てこない発想にたくさん出会えた」という感想が多く聞かれ、立場を超えて本音で語り合う時間そのものが、共育フォーラムらしい学びの場になりました。
結びに
セッションの終わりには、「教員が月曜日を楽しみにし、早く子どもたちに会いたいと思えるような環境を整えれば、子どもたちも自然と学校に行きたいと思えるようになる。そういう空気をみんなで作っていきましょう」という言葉で締めくくられました。
ご登壇いただいた鈴木大裕さん、ファシリテーターの宮下章さん、そしてご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。共育フォーラムは、今後もこうした対話の場を大切にしながら、地方から教育の未来を考える取り組みを続けてまいります。